94、デンマーク・オーレスン橋→スウェーデン

ハンブルグを出発するとオスロまで残りの800キロを1日で走ることになる。オスロはノルウェーになるので、ドイツ→デンマーク→ノルウェーを1本の道で突き進む。デンマークは、先進国に現存する最後の楽園「クリスチャニア」という年間50万人も訪れる有名な観光地がある。

この1000人足らずの小さなエリアはデンマークの中でも独立国みたいな扱いを受けており、ヒッピー文化を色濃く表現している。オランダと同様だけどさらに建物や看板などが独特でまるでビートルズやアンディ・ウォホールやキースヘリングの世界に来たようだ。

今回は先を急ぐので入り口を覗くだけにした。人魚姫以外これといって有名な観光地がないデンマークでここは強力な集客力を持っているので政府も半分認めているのかもしれない。帰りに時間があれば寄ってみたいと思った。

コペンハーゲンを過ぎるとすぐ隣はスウェーデンだ。で、地図を見ると陸続きではないのに道路がつながっている。グーグル・マップはこういう場合ほとんど想定外の道路になるので、ちょっと楽しみしていたら、巨大な橋を通ることになった。

オーレスン橋 オーレスン海峡の16キロを結ぶ。日本と瀬戸大橋と姉妹橋。景色は抜群。

出口で利用料金がフェリー代金に匹敵するほどの高額とわかり、今まで無料の道を通ってきたのでかなり驚いた。さらにスウェーデン側にでるとEU諸国はシェンゲン協定で検問等はないはずなのに武装係員が物々しく入国チェックをしていた。僕の車も変わったナンバープレートをしているので止められ車内チェックされた。電車でくると犬と一緒に係員が乗り込んできて荷物検査をするらしい。日本人が日本から持ってきた車だとわかるとチェックしていた係員が初めてなので写真を一緒に撮ってくれと言われた。

スウェーデンのマルメーからはアウトバーンと違って一般道なので、夜中まで走ってもノルウェーの国境手前で力尽きてしまった。

インターチェンジのレストランの駐車場で仮眠した。

朝7時に起きてレストランでカツレツの朝食をとった。

オスロまであと数十キロ。着いたらバイク旅のために車を数日置くところを探さなくてはいけない。