127、コロナ後の海外旅行

2021年6月、1回目のワクチン接種をした。日本はワクチン接種が遅いと言われるが実感としてはそうでもない。6月にはいって、65歳以上なら集団接種でも個別接種でもいつでも受けれる状況になってきた。なんとなく不安がって会場へいかない人も多いが、接種後の開放感が素晴らしいので、受けてない人はすぐにでも受けることをおすすめする。これまで2年も穴蔵の中でビクビク生きてきて、やっと自由になったという感じ。イギリス人がワクチン接種後、いきなり感染率があがるのもよくわかる。それほど無敵感が強い。シニア層はずるずるとワクチン接種せず不自由な檻の中で暮らすのは止めたほうがいい。残り少ない人生の無駄だ。

摂取するとその場で各ワクチン会社のQRコードが貰える。この接種済みのQRコードと事前の簡単なPCR検査で念願の海外旅行に行くことができる。

もしシニア層が来年海外旅行に行くとしたら、どの国から旅行を始めるかだが、現時点ではまだら模様すぎて思ったよりむずかしい。なんといっても行き先々の国の対策が、感染状況によって刻々と変わるのもややこしく自由気ままな個人旅行をするにはハードルが高い。来年どこ国にいけるか、安全度を基準にとりあえず一覧にしてみた。

★(安全度)

★★アメリカ(接種率はいいが、対中国網でアジア人のヘイトがあるのではないか)

★★★★カナダ(接種率も高くアジア人が沢山いるので比較的安全。往復の航空会社は選ぼう)

★東南アジア・南米・アフリカ(変異株の猛威が当分続きそう)

★★ニュージーランド・オーストラリア(最後まで外国人を入国させない国になりそう)

★★★EU・北欧(結局一番安全な国々)

★ロシア(接種率が異常に低く、今後も受ける気がないのが不安)

★★★★ハワイ、グアム、サイパン(最も安全なエリアとして大量の旅行者が押し寄せそう)

★中国(米中戦争に巻き込まれそうで行く気がしない)

こうしてみると、コロナに弱いシニア層は、裕福で清潔な先進国しか旅行先がないのがよくわかる。世界中でコロナが他のインフルと同じレベルになるにはかなりの年数を要するが、いつ終わりかわからないのを数年かけて待つより、行けるところから行って楽しむのがいい選択肢になるだろう。

もし僕が2022年に海外旅行をするなら、ハワイ、西欧(イギリス・イタリアを除く)、北欧、カナダにする。2023年には東欧、南欧、オーストラリア。24年でアメリカ、ロシア、中央アジア。25年でやっと東南アジア、南米、アフリカかな。中東はアフガニスタンの政変などアメリカの影響力が衰えると同時に大きな変化が起こっているので旅行者が単独で遊びに行くのはハードルが高い。いずれにせよコロナ後は各地で国力の変化、経済圏の変化、政治の変化が激しくなり個人旅行のリスクは高まるだろう。

世界一周を目指している人は、これまでのように一気に世界を回るのでなく感染や政治が落ち着いた地域を日本と行ったり来たりしながら数年かけて細切れに走破していくことになるだろう。それはそれでリスクは減るが、その間モチベーションが持続して、年間の半分を旅行に使える都合のいい仕事があるかは謎だ。

コロナ流行の初期に話題になった豪華客船クルーズは判断が難しいところ。一番楽しいはずのビュッフェやラウンジがクラスターになりやすく、そこを感染対策をすればするほど海の上の監獄になってしまう。いかに感染しないでパーテイやイベントを毎夜ひらけるかが各運行会社の知恵になるだろう。同様に国内のコンサートや大規模イベントもアフターコロナでは大きく形を変えるだろう。

では、車やバイクを使った個人での海外旅行はどうだろう。感染リスクから考えれば、車中泊とホテルを併用しながら移動していく車での旅行が最も低リスクのように思える。ホステルとホテルだと宿泊費が倍から3倍程度違うので、車中泊を挟むことでレベルの高い個室ホテルを選ぶことができる。その前に舞鶴ーウラジオストク航路再開をなんとかしてもらわないと車やバイクでの海外旅行があまりにもハードルが高すぎる。早く海外に飛び出して、アフターコロナの世界がどう変わっているかとても見てみたい。

速報:貨物航路だけは復活した模様。小樽市ホームページより

2021年5月から、北海道とロシアを結ぶ貨物船定期航路が、小樽とウラジオストクとの間に就航し、2021年5月27日(木)に第一船が入港・着岸しました。

見ると中古車や貨物をのせる貨物船なので、イースタン号のフェリーのようにはいかないが、なにはともあれ定期便が復活したことを喜びたい。

しかし2022年に海外ツーリングをしたい人は、フェリーでウラジオストクに行くのは難しい状況になってきた。どちらかというと現地でバイクを購入するほうが現実的。バイクの値段は日本より安いわけではない。残念ながらロシアやモンゴルで日本のバイクを新車購入する情報がないので、欧州での購入になりそう。欧州でバイク購入するためにもまずは現地の知人をSNSで見つけよう。知人が見つからなければ、現地の「通訳」を雇ってその人を知人にしてしまうのも手だ。1日3万もあれば通訳は雇えるので1週間で現地バイク屋で現物購入、ナンバー交付、保険申請等の手続きを代行してもらうのも現実的。待ち時間には、現地のバイク用品屋やアウトドア屋に行ってパニアケースやキャンプ用品を買い揃えておこう。日本に売ってない面白いグッズがあって結構楽しめる。