110、ローマ・コロッセウム・トレビの泉(イタリア)3

ベスパに男女二人乗りがいいね。いかにもイタリア。

ピサの斜塔のあとのローマでは超定番の「何度も映画化されたコロッセウム」「元祖・コインを入れると願いがかなうトレビの泉」「ローマの休日のスペイン階段」等の有名観光地を回る。

どれも1度は来たことはあるのだが、昔面白かったのは、「トレビの泉」。この話はあとにするとして。。

まずは、コロッセオから。昔と違いウェブチケットが導入されて、入場券の買い方が難しい。小一時間かけて中に入場するとその構造の複雑さに驚く。電気ガスこそないが、上下水道完備、コンクリートで作られ、5万人収容できる高さ50メートルの円形の強固な構造など高度な文明だったことがわかる。

向こう側に見えるのが下の十字架。ここでの闘技の内容は、リドリー・スコット監督が作った「グラディエーター」が有名。主演はラッセル・クロウ。その圧倒的な映像美でアカデミー賞を受賞した。訪れる前にこの映画を見ると臨場感が増して楽しい。

2000年も前にこの建物を作ったなんて信じられない。

日本ではやっと縄文文化が始まった頃。その時代の日本は残念ながらこのレベル。

「ローマの休日のスペイン階段」ローマの休日は70年も前の白黒アメリカ映画で一躍有名スポットに。今では映画を知らない世代が増えたので人気は下降気味。

最後に訪れたのは「トレビの泉」。こちらはSNS世代からも大人気。ほとんどがカップルか下心ある男子。

後ろを向いてコインを入れると願いが叶うというまことしやかな言い伝えを作った元祖の泉。

コイン1枚だと再びローマに来ることができ、2枚では好きな人と永遠に一緒にいることができ、3枚になると恋人や夫・妻と別れることができると言われる。よく見るとまずは3枚投げて次に2枚投げている男子は多い。猛者は3枚を2回なげて、2枚を3回なげていた。縁切りと縁結びが同時にできるのがチャラ男の多いイタリア流。

ところで30年前にここに訪れたとき、コインを1枚投げ入れて帰ろうとしたらスーツを着たおじさんから声をかけられた。おじさんは日本が好きだと言いながら今日の予定を聞いてくる。夜7時頃だったのであとは宿に帰って寝るだけと言うと、晩飯を食べに行こうと誘われた。少し悩んで帰るというとすごく美味しいのでぜひ行こうとしつこい。顔を見ると目の奥が怪しく光っていたので、これはやばいと逃げ出した。たぶん、アッチの方だと思う。なので、トレビの泉に来ると男女だけでなく、ハッテンバではないかと思ってしまう。

ローマ中心部の道は狭く、観光客がスマホ片手に歩くので運転注意。これから、ゴッドファーザーのお膝元ナポリへ向かう。イタリア南部はこのテーマ曲がよく似合う。