70、ベネチア・アドリア海の女王(イタリア)

本土から見覚えのある長い橋を渡ってベネチアに入る。ベネチアは本土と陸続きでなく天然の防波堤に囲まれた島で、アドリア海の女王と呼ばれるほど美しい街として知られる。江戸時代の末期にはイタリア本国とベネチアに鉄道が引かれている。ベネチア本島は車やバイクの乗り入れが禁止されているので、橋を渡りきったところのバイク専用駐車場に置いた。

ベネチアは元は湿地帯で海面上昇に伴い水没が懸念されており、最近では水没を防ぐ可動式の防波堤を作るモーゼ計画というのもあるらしい。いつかは水没する街だから今見ないとなくなるという観光客の心理を上手についた宣伝も功を奏して平日でもかなりの観光客がいた。(たぶん絶対水没しない)

洒落た船が建物の脇を行き交う。比べると可愛そうだが、タイの水上マーケットとは段違いのオシャレ感がすごい。

黒いパンツに白と紺のボーダーにサングラスのオジサマがカッコいい。

中央広場にはたくさんの人がいた。夏のベネチアはカップルというよりファミリーが多かった。カップルは冬に来ると雰囲気があっていいね。

広場にある獅子?犬?豚?ボロボロになってよくわからない動物に馬乗りになる子供が可愛かった。妹が子供の頃、銀座三越の正門の前にある獅子に馬乗りになって喜んでいたのを思い出して笑ってしまった。今なら警備員がすっ飛んでくるだろう。

しかし夕方になろうとしているのに暑い。40度はかるく超えている。観光客で溢れている街を日陰もなくウロウロしたので、途中で嫌になって水上バスに乗ってしまった。もちろんクーラーはなし。観光客も同じように考えているらしく満員だった。

ホテルも有名観光地の割に安い。探せば1万から3万程度でたくさんある。ベネチア本島のホテルは女子と泊まると抜群に雰囲気もあるのでオススメ。昼間より夜の方がライティング効果もあって数段オシャレになる。カップルだらけの本島ホテルは恥ずかしいので周辺ホテルに泊まることにした。

前日がクーラーなしの部屋だったので、今日はクーラーの効いたいいホテルに泊まることにして、ベネチア本島から20分ほど離れた4つ星ホテルにしてみた。宿泊料はそんなに高くなかったが、ここが今回の旅行のベスト3のホテルになった。

まずは、レストランでの食事が非常に美味しい。今までロシアやドイツ圏ばかりを旅行していたので本格イタリア料理がこんなに美味しいとは思わなかった。写真は最期に食べたデザート。イタリア人の優れたセンスは日々の食事から来ているような気がする。

食事を終えてクーラーの効いた部屋でネットしながらワインを飲みながら寝てしまった。明日は念願のフェラーリ博物館に行く予定。